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みゆきたんご

ツアー日記:新潟~村上へ

新潟の宿、普通のビジネスホテルだったのですが。
朝の7時過ぎに

ジリジリ尻ジリジリジリジリリリリリリリ・・・・・

というけたたましい音で起こされました。
非常ベルです。
いつもだったら、気にもかけずそのまま寝てしまうところですが、
今年はちょっと様子が違います。
ところで昨夜はライブのあと、日本酒を何種類か・・・
あれれ?寝た記憶がない。
とにかく浴衣からGパンに履き替えて、フロントに電話。
「今のはなんですか?」
「ただ今お調べいたしますので、しばらくお待ちください・・・」

・・・・・・・・?

待てど暮らせど、何も起こらず。
結果的には、何も起こらないのは良いことでしたが、
私達はお客様、お金払って宿泊してるので、
チェックアウトの時間までは、ゆっくり過ごさせていただきたいもの。
鼻息も荒く、チェックアウトの時フロントに詰め寄ると、誤作動でしたとのこと。
良かったような、悪かったような。でも、もうここには泊まりません。
集合したメンバーにも非常ベルで起こされて頭にキテイル旨、
この怒りを共有しようとしているのに、
「へ?非常ベル鳴ったの???」

・・・あぁ、みんなは気づかなかったんだ・・・それは良かったわ。

気持ちを切り替えて、
今日は、養護施設での演奏。
・・・とその前に。
新潟といえば、美味しいお蕎麦をいただきたいじゃないですか。
昨日のライブに来てくれた友人に、お蕎麦屋さんを紹介してもらいました。

ツアー日記:新潟~村上へ_e0027813_2271775.jpg

このあと、ちょっとした珍事が起こりかけました。
(後から振り返ると、今朝の非常ベルは、この珍事を予測していたのかもしれません。)
まずは、途中まで子犬のようにピッタリミユキ号に追走していた山中号が離脱。
(イチロウ号は、宿を出た直後に既に離脱していた)
向かうは村上市。
新潟市からは、高速道路のようでそうではないような、
片側一車線の自動車専用道路を走ります。
制限速度は70km。前を大きなトラックがのたりのたりと走っています。
追い抜くことはできません。
横風が強く、トラックがいなくても、おそらくあまりスピードは出せません。
そんな中、車内にトイレ警報が発令されました。
ここは高速道路とは違うようで、サービスエリアやトイレが全くありません。
天気は快晴。雲ひとつない青空が、目の前をどこまでも広がっています。
ただしっかりハンドルを握っていないと、横風が強く、ハンドルを取られそう。
そして車内にはこの空のように真っ青な顔の人が・・・
とにかく、次の出口で降りましょう。そしてまた乗ればいいんだから。

・・・ところが。

次っていつですか、ねぇ、出口どこですか?
こうなったら青空の下で、いえいえ、それはいけません、
紙なら車内に常備してますよ、いえいえ、とにかく窓を開けてリフレッシュ、
あ!出口まであと2キロ、あと1キロ・・・
そりゃ!降りるぞ降りるぞ!トイレ突撃!!!


そんな和やかなドライブのあと、
到着しました、養護施設「いわくすの里」。
車椅子での移動がしやすいような、広々としたロビー、通路。
大広間に、大急ぎでステージをセッティングして、明るい午後2時演奏開始。
これまでも、何度かこうした施設での演奏をさせていただいてきましたが、
寝たきりの方や、反応したくてもできない方の多いところもありました。
この日は、デイサービスの方もたくさん来館してくださったとのことで、
キラキラした瞳で、興味深そうに私達を迎えてくれました。
身体を右に左に揺らしながら、手拍子しながら、
後ろの方で、ついたてに半分身を隠しながら、
お隣の職員の方の手をぎゅっと握り締めながら・・・
皆さん、思い思いに私達のコンサートを楽しんでくださいました。
くるくると衣装を変えて登場するダンサーに、大喜びの方も。
日常の中の、非日常。お楽しみいただけてホッとしました。
皆さま、ありがとうございました。
ご尽力いただきました職員の皆さま、
そして、色々段取りをお手伝いしてくださった私の友人W先生。
ありがとうございました!
by elfuelle | 2011-08-18 03:33 | 今日のねごと

タンゴピアニスト 佐藤美由紀のねごと   ZZZ・・・

by elfuelle
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