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タンゴピアニスト 佐藤美由紀のねごと   ZZZ・・・


by elfuelle
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一絃の琴

作・今をトキめく宮尾登美子。


この本は、10年ほど前、私が音楽からほとんど離れていた時期に、
運命的な友達(つまり、私をタンゴの世界に導いた友)
から、この本はいいよ、と薦められたものでした。

その頃は育児に追われていたし、
でも実は彼女が詳細なあらすじを熱く語って聴かせるので、
心のどこかにずっと残っていました。
今回の関西ツアーの折、ふと立ち寄った本屋さんでたまたま見つけて、
ついつい買って読んでしまいました。
その本は、女が音楽をしていく一生を描いたもので、
私にとっては大変考えさせられる作品でした。

私の中では、私はたまたま女でしたから、
女という運命を背負ってどうやって音楽を続けていくかという課題を
中学生のある時期から自分に課して、
(その頃はまさかタンゴなんて、思いもよりませんでしたが)
なかなかドラマティックな人生を実際に計画通り実践して来た自負が
少なからずありますが、
この本を読んで、涙が止まらない、
こんな風に私は果たしてこれから先も強く生きていかれるか、
女ということを実は甘く見ていたのかもしれないな、
と思う反面、
10年も前に、未だ独身の友が、
私に何を伝えたくてこの本を薦めたのかと思いを巡らし、
そこに何とも言えない運命を感じるのでした。

だからといって、某○○さんのように、
オトコに生まれていた方が音楽をしやすい環境だったから、
私もオトコに生まれたかった、とは単純には思えず、
こうして女としてひとつひとつを人知れず乗り越えていくことこそが
音楽に少なからず影響していると思うのです。
前世はオトコだったか女だったか、
来世はどうか、
そんなことは多分どっちでも良くて、
どんな環境に置かれていても、
純粋な気持ちで音楽に取り組む自分でありたい、
そこが失われていては、オトコでも女でも、人間として意味はない、
と思えるのでした。

私が私という人間でいるためには、
音楽は不可欠。
反対に、これさえあれば、何もいりません。
ただ・・・これは私の事情であって、
家族は、そうではないでしょう。
私が音楽なんてやっていなくっても、という感じでしょうか。
視点は違えど、私は私。そして、娘達は娘達。
この本を読んで、女の性(さが)を改めて感じ、
もしかしたら私と同じように人生悩んでゆくかもしれない娘達に、
いつか読ませたい本なのでありました。
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by elfuelle | 2008-11-03 01:57 | 今日のねごと | Trackback | Comments(0)